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コロナ禍に母の記憶が失われた

振り返りエッセイ: 母のこと

母とのランチ

施設に入って以来、週末には家族で施設を訪れ、ランチに母を連れ出しました。たった1~2時間の外出でしたが、 毎週楽しみにしてくれていたようです。普段は、施設のまわりを歩く散歩だけ、遠足などのイベントは、たびたびあるわけではありませんでした。 娘や息子にとっても、おばあちゃんと一緒に過ごすランチに出かけるのは、家族の楽しみとなっていました。

次第に、レストランで座ったり立ったりが困難になり、食べるものも喉につかえたりすることが出てきました。老人ホームの食事とは違い、消化がよなくて残すことも多くなりました。 外に出た途端、よろけて転びそうになったり、車の座席に座るのが大変になりました。だんだんと、外に連れ出すことが危険だと判断するようになりました。

施設に 定期的に顔を出す

そのうち、母を外出に連れ出すことは難しくなり、家族で施設に行って顔を見せる程度になりました。 母に顔を合わせると、お互いニコッとあいさつをするのですが、母は、自らこれといって話すこともなく、息子も娘もおばあちゃんと何を話せばいいか話題が見つからない様子でした。ただ、顔を見て様子を確認する程度になりましたが、それだけでも母にとっては、施設の生活での貴重な時間だったと思います。 私のほうは、スタッフの担当の方から、母の様子を聞き、足りないものを確認し、帰ってくるという状態になりました。

施設での生活

コロナ禍前までは、季節でのイベントで、遠足を企画してくださることもありましたし、ショートステイの利用者さんたちのアクティビティに混ぜてもらったりしていました。

コロナ 禍、母に会えない

コロナ禍になると、施設では、人との接触が制限されて、そうした活動さえもなくなったのです。面会が制限され、 家族は、まったく顔を合わせることが許されなくなりました。しばらくすると、施設からLINEで話ができるようになったというお知らせが来ました。早速、LINE での会話を試みました。ところが、母は 私のことを認識できないのです。どこの誰?という顔で、付き添いのスタッフの方に「娘さんよ」と話しかけられてもボーっとして画面を見て座っているだけでした。こちらから話しかけても、黙ったままでした。

そばにいるのに、直接会うことができない、LINE に希望を持ちましたが、それも断念せざるを得ませんでした。まったく会わないでいることが続きました。スタッフの方から母の様子を聞くと、 変わらず静かに暮らしていること、 時々、母が洗濯物をたたむ作業を手伝っていることなどを話してくださいました。

当時、志村けんさんのニュースにも心が痛みました。誰にも看取られず亡くなったというのは、 本当にショックでした。家族と会えずに亡くなってしまう人もいるのだと思うと、しばらくの間、面会ができないのも仕方ないと諦めるしかありませんでした。

私が誰だかわからなくなる

ようやく施設での面会ができるように なり、早速、会いに行きました。まさか私のことは忘れていないだろうと思っていました。 LINEで私の顔を認識出来なかったのは、画面でハッキリしなかったのだろうと思いました。足腰は 悪くなって行きましたが、認知機能は、そこまでひどく衰えてはいませんでした。コロナ禍前は、家族が会いに行けば、すぐにわかりました。

本当に久しぶりの面会でした。母は私の顔を見ても、戸惑って誰かわからないようでした。私が話しかけると、わかっていなくても、なんとなくその場に合わせているようでした。私はできるだけ気にせずに、今まで通り、母に話しかけました。 毎日会っている担当のスタッフさんに対しても、初めて会ったような戸惑いを見せるということでした。ついさっき顔を合わせても、わからなくなる状態になってしまったということでした。

母を受け入れる気持ち

私と会っても、「どなたさま?」と言われるようにはなって欲しくないと思っていました。でも、母が私を娘だと認識できなくなったという現実にぶつかりました。 内心、私は複雑な思いでしたが、母の様子は 穏やかで、今の自分自身を受け入れているように感じました。 私が誰なのかはっきりしなくとも、私に合わせているようでした。私もその母の様子に 、問いただすことはしませんでした。自然に何もなかったかのように会話を続けました。

介護のステージをたどってきて思うこと

認知症が進行し、記憶や思考力などの認知機能が低下しても、嬉しい、楽しい、嫌い、腹立たしい、などの感情はずっと残っている」のだそうです。

認知症の人の「かたくなな気持ち」が驚くほどすーっと穏やかになる接し方とは?(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
近い将来、高齢者の5人に1人が認知症になるといわれている。認知症の介護に追われる家族も、今後さらに増えていくだろう。認知症の介護をする中で、特に家族が困惑するのは、もともと温和だった人柄が発症後に

ひとり暮らしの母との同居が始まった頃

同居を始めた頃 、強情な母とよく言い争いをしました。

・間違っていることを強情に押し通す

・こちらが言っても言うことを聞かない

・助けてあげようとしても、こだわりがあって、拒絶する

世話をしていた母と世話をされていた子の関係が逆転しているわけです。母親としてみれば、娘に世話をされること自体、受け入れがたかったのかもしれません。成長した娘であれ、子どもは子どもなのですから。

別の視点から言えば、当時の母には、それだけのエネルギーが残っていた証拠だったわけです。

認知症患者には、優しく寄り添ってあげること。「そうじゃないでしょ!」ときつく問いただしたり、「えっ、もう忘れたの? 」と突き詰めたりしないこと。

そんなことをよく耳にしました。その頃の自分にとっては、あれもこれも表面的なアドバイス でしかありませんでした。実際、寄り添おうとすればするほど、ストレスを抱えこんでいしまうのですから。

今なら、どんな他者のアドバイスよりも、少し距離を置いて、何か自分をリラックスさせる場、少しでも自分を楽しませる時間が必要だったとわかります。

同居から施設へと移って

母の介護で問題を抱えていた頃、ケアマネージャーさんから言われたのは、「たいへんですね。でも、そのうち穏やかになる時期がやってきますよ 」ということでした。

認知症が進むにつれて、気丈な母の姿は、もうどこにもありませんでした。

母の生涯で、果たして自分の時間を楽しむことがあったのだろうか…。

たった一度、二人きりで行った温泉で、母が見せた笑顔が忘れられません。

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