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介護施設を選ぶ際に必要なこと

振り返りエッセイ: 母のこと

長く高齢者医療にかかわってこられた和田秀樹氏は、介護施設の利用をすすめています。

様々な支援対策も利用できるし、目的や状況に応じた施設の種類も選択できる点を挙げています。

私自身は、母を介護施設に入れた立場ですが、自分自身が介護される身になったときには、できるだけ自宅で過ごしたいと希望しています。

和田氏の視点を考慮すると、母を施設に入れたいきさつが、果たして望ましいものであったか、反省する点が多いにあります。

母の意思を無視した施設入所

母といくつか施設を見学したことはあります。その頃は、母もしっかりしており、施設に入ることなど、まったく受け入れる余地はありませんでした。

次第に、デイサービスを受け入れるようになり、ショ-トステイになじみ出した頃、特別養護老人ホームが自宅近くに建設されました。

場所もよく、できたばかりの新しい施設で、特別養護老人ホームは、費用の負担も、母の年金でまかなうことができました。いわば、すべてが私たちから見て、好都合だったわけです。

和田秀樹氏のアドバイス

和田氏は、施設を利用しようとする本人が、その施設で自分のやりたいことができるかどうかを確かめるべきだと主張しています。

そのために、体験入所して食事やスタッフの対応をチェックしてみるのがよいといいます。

「やりたいことやその基準がないまま認知症が進んでしまうと、家族が見つけた希望に沿わない施設に入居させられるかもしれません」と指摘されていますが、母の施設選びは、まさにその通りだったのです。

介護施設の下調べは大切 体験入居は「やりたいことができるか」で選ぶ(和田秀樹)(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
【和田秀樹 笑う門にボケはなし】#76  政府が在宅死という流れをつくろうとする背景に触れながら、最期を迎える場所として介護施設をお勧めすることを説明しました。ところが、介護施設は玉石混交だけに、

叔父の購入した高齢者高級マンション

叔父は、何年も前に心筋梗塞で他界しました。

子どものいない夫婦でしたので、叔母が亡くなってからは、叔父ひとりになりました。

叔父は、自宅を売却し、高齢者用高級マンションを購入し、そこに移りました。

さぞ心地よい生活を送っていると思いきや、叔父から聞いた言葉は、後悔でした。

何かあったときには、病院に移る必要があり、最期まではいられないというのが、叔父の心配事だったようです。

自分の運命を暗示していたのでしょうか。

数年後、トイレでひとり亡くなっているのを、たまたま訪ねた叔父の弟と妹が見つけたそうです。

叔父は、私にしきりに「早くお母さんを安心できる施設に入れた方がいい」と言っていました。

施設選びは慎重に

テレビで、高級ホテルのような贅沢な高齢者施設を紹介する番組を見たことがあります。

様々なアクティビティが用意され、レストランはホテル並み、部屋も高級感あふれる雰囲気でした。

老人ホームのイメージとはかけ離れていて、お金を出せば、老後こんなところに住めるのかと驚きました。

確かに、自分のやりたいことを自由にできるかは、施設選びの重要なポイントなのでしょう。快適な生活を送れるかは、老後の幸せにつながりますから。

ただ、叔父の選択を考えると、最期まで安心できる施設でなければならないと思います。緊急の場合に、きめ細かい配慮の行き届く場であってほしいです。

その点では、母の利用した施設は、最期に近づいた母を、きちんと看取り体制を整えて受け入れてくださいました。

施設を自宅と思い込んでいた母にとっては、幸せな最期でした。

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