はじめに
自分軸で生きるとはどういう意味でしょうか。
ここでは、自分の在り方は自分次第であり、自分らしく生きることが自分軸で生きることであり、幸せにつながると考えます。
ありのまま自分を認め、過去の自分と比べて、前進しているかどうかが大切だからです。
私は、あるとき、他人軸で生きてきた自分にの問題に気づきました。
さらに、娘からの悩みを打ち明けられ、自分ファ-ストで生きること、経験と時間を大切にする人生の選択が必要であることを強く感じました。
この記事は、自分軸・他人軸を様々な視点から提示します。
自分軸で生きる
自分にとって何が大事か、自分軸を糧にして生きることは大事です。
- 周りにどう思われるかを優先すると、人に流される他人軸の生き方になってしまいます。
- 自分軸を持つということは、自己主張を押し出すことではなく、距離感を保って相手をしっかり受け入れ、見極めるということです。
- 幸せであるためには、自分をどう捉え、人とのかかわりをどう築いていくか、コミュニケーションをうまく取っていくことが欠かせません。
自分の在り方は自分次第
自分の在り方は自分で選択するしかありません。自分軸で生きるために求められることは、自分にとって何が大事かをきちんと見据える強さです。
幸せを呼び込むのは自分次第であり、人に振り回されて、自分を見失う生き方をするのも自分次第です。
過去の後悔もたくさんあるかもしれません。
将来の不安もたくさんあるかもしれません。
でも、どうにもならないことを考えてもしかたありません。
自己肯定感が高い人は成功する?
『あの人は、自己肯定感が高いから成功している』
『自分は、自己肯定感が低いから、うまく行かない』
『自己肯定感を高める子育てとは~』
こういったフレーズをよく耳にしますよね。まるで、生まれつき自己肯定感の高い人と低い人がいて、それによって成功・失敗が振り分けられているかのようなイメージを抱いてしまいます。
自己肯定感に縛られるな!
YouTubeチャンネルなどで有名な精神科医の樺沢紫苑(かばさわ・しおん)さんは、
1https://news.yahoo.co.jp/articles/62bf4ae4806dc701234c935b72359a07ed0f33fc?page=2news.yahoo.co.jp
幸せは、誰にでも同じやり方で確実に手に入れられるのだと断言します。
自己肯定感は、その時々の心の状態であって、主観的なもの。ポジティブなことばを使うだけでも、自己肯定感は高められるといいます。
幸せでありたいなら、自分の心の状態をポジティブにするよう努めることとも言えますよね。もともと自己肯定感の高い人、低い人はいないわけです。
要は、思い通りに行かなくとも、自分を励まして、何とかなると自分に言い聞かせられるか否かの問題ですね。
究極のポジティブ思考
樺沢先生の主張する「究極のポジティブ思考」とは「ネガティブな私も私」「うまくいってない部分も認めてあげる」ポジティブという言葉は「ニュートラル」中立的に見ること。
ダメな自分を肯定する、これが真のポジティブ心理学だと、樺沢先生は語ります。
自己肯定感が高くて、常に明るくて楽観的。だから、成功するということではないということですよね。
時には、うまく行かなくて落ち込んだり、ネガティブになったり。
でも、あるがままの自分を受け入れつつ、自己肯定感を高められるよう、心の状態を持って行く。
それが、幸せを手に入れる方法なのでしょう。
イチローは能力があるという自己肯定感はない
イチローは、満足のいく結果が出せた時、「手応えがあった」と感じるそうです。
https://youtu.be/W1cksiP7NE0?si=e93P0fwLIefSA1FN
「過去の自分にはできなかったことが、今の自分にはできたという達成感」であって、自分はできる、自分にはやれる能力があるという自己肯定感はない。
そこで満足して、成長がとまってしまうから。と振り返ります。
比べるべきは、過去の自分と現在の自分であって、自分軸を意識して自分らしく生きることですよね。
https://note.com/tomano523/n/nd7bc33e5f558
他人軸で生きてきたことへの気づき
両親の介護を終え、子育てからも解放された今、自分の時間を楽しむソロ旅がしたいという要求が生まれてる。そう思ってきました。
でも、心の深い部分にあるのは、他人軸で生きてきた過去の自分です。自分の人生は、いつもまわりにコントロールされてきました。
これまでの私
いつまでたっても、娘や息子の人生を心配して、余計なことをしたり言ったりしています。自分は自分のほうを向いていればいいのに。
心が自分軸であれば、他者をコントロールしようとも思わないはずです。この意味は、他人軸でなく、自分軸で生きてほしいという、心の声でした。
これまでの私は、家族のために尽くすことが必要だと思ってきたし、自分に求められていることだと思ってきました。
自分自身は、結構、天然ボケのところがあって、おおざっぱで抜けているくせに、子どもたちのことに関しては、心配し不安に思って、お節介をやいてしまう。先走って、手を出したり、口を出したりして、うるさがられる。
そして、自分の思うように動こうとしなかったり、自分の言った通りにならななかったりすると、
「どうして、これだけ言ってもわからないのか、ホントに呆れてどうしようもない」
と相手を非難する。
結果、自分で勝手にストレスを抱えてどうにもならなくなる。
こうした姿勢では、幸せは逃げて行ってしまうのでしょうね。
まわりにも、ネガティブな影響を与えてしまいます。
自分自身が明るく楽しく、余裕を持って生きていれば、まわりにも幸せ波長が伝わっていくことでしょう。
実際のところは、自分に言い聞かせて自分自身のほうを向こうそう繰り返している自分がいます。
人に優しく自分にも優しく
高齢者専門の精神科医である和田 秀樹さんは、「毎日を明るい気持ちで過ごして、少しでも人生を楽しくしたいと思うのならば、『人に優しく自分にも優しく』というマインドを持つことが大切」と主張します。
我慢して過ごせば、ストレスがたまります。気分が良くなる生きかたをした方がいいし、自分に優しく過ごす方が幸せだというのです。人に厳しくして、周囲から嫌われるのもいい人生とは言えませんよね。
幸せのための心の処方箋
幸せに生きるためには、自分を大切にし、心配しすぎないこと。
たとえ家族であっても、自分の思い通りにはならない別の人間であることを知ること。
上から目線で、ものを言うこと自体、自分の視点であって、他に押し付けるべきではないこと。
他人軸で生きてきた過去の自分と決別して、自分軸で生きる自分でありたいと思います。
心配事は発生してから悩めばいい
これは、39万フォロアーを持つ精神科医Tomyの言葉です。
心配事のあるときに、身につけるべき習慣術は、
- すべてどうにかなる
- 執着が不安を生む
- こだわらず楽しむ
先のことはわからない
考えてもどうしようもないことは、時間が解決してくれます。
くよくよと考え込んでしまうより、あっさり自分自身を受け止めて、前向きに考えていくほうがいいですよね。
娘からの相談
娘から、仕事の悩みを相談されることがよくあります。何回か職場を変わりましたが、そのつど問題を抱えます。
いつも気になるのは、「自分は~したい」ということがあるのに、我慢する方を選択することです。自分以外の状況を優先的に考えてしまうのです。
あるときは、自分が自己主張したら、まわりに悪い影響を及ぼすことになるかもしれないと、起こってもいないことを先走って心配します。
「自分は~させてほしい」とはっきりしたリクエストがあっても、自分を引っ込めてしまうのです。声に出す前に、無理だと決めつけてしまうのです。
自分ファ-ストで生きる
控え目であること、すべてを受け入れて従うことが、良いことのように思われがちですが、そうではありません。
自分の意思に反して我慢することは、自分に無理をしているわけですから、結局、自分の中で問題が大きくなっていきます。
迷ったとき、悩んだときは、自分はどうしたいのかを考えることだと思います。
「自分は~したい」と、自分ファ-ストで行くことを信念にすれば、どう行動に移せばいいか判断できます。
自分を強く持ち、与えられた環境の中で、どうしたら自分が幸せでいられるかを考えて行きましょう。
幸福度はコントロールできる
遺伝や環境によって左右されるのは、運命と言わざるを得ないかもしれませんね。
でも、遺伝や環境は60%、残りの40%は、考え方によってコントロールできるのだそうです。
幸せだと感じる人たちには、共通した傾向があって、それは以下の10項目だといいます:
•余裕がある
•細かいことにとらわれない
•辛い時でも諦めない目標やビジョンを達成するために頑張る
•幸せな人たちに囲まれている
•自分の体をいたわる対処方法を備えている
•自分が得るよりも多くのものを与える
•居心地の悪いところへ 飛び込んでいく
•人間関係を築く
です。
いかがですか。自分に当てはまることがいくつありますか。
人生を楽しんでいる人の共通点
精神科医の樺沢紫苑先生も、YouTubeチャンネルで、人生を楽しんでいる人は、今を大切にして楽しむ工夫をしているといいます。
過去は戻らない、将来のことはわからない。だから、後悔してもどうにもならないし、先のことを不安に思ってもしょうがない。
樺沢先生は、今の時間だけを考えて考えても仕方ないことは、「なるようになる。 あした、起きてから考えよう。」と自分に言い聞かせるのだそうです。
お金より大事なもの
旅行には行きたいけど、お金がかかる。確かにそうですよね。
でも、いくらお金があっても、年を取れば、今よりは体力的に衰える。健康でなくなったりしたら、旅行はムリです。
ブックライターの上阪 徹さんによれば、
何よりも大事なのは、健康と時間だ
と言います。
「人のための人生ではなく、自分の思うままに夢を追い求めて、自分の時間を自分のために使えば良かった」
ということだそうです。
幸せになるには、経験に時間とお金を投資すること
イェ-ル大学のサントス教授によれば、
「幸せになるには、経験に時間とお金を投資 することだ」
と言います。
モノは、いずれ古くなり壊れます。旅の思い出は、人生の宝物になりますよね。
「旅に時間とお金をかければ、旅が終わった後でも、その幸せだった記憶は、いつまでも心に残り、癒しを与えてくれます。」
とサントス教授は話します。
最大の財産は思い出
長年、高齢者専門医療に携わってきた和田秀樹先生は、
「最大の財産はお金ではなく思い出」だと主張します。
幸せな最期を迎えられる人は、亡くなる直前まで素敵な思い出話を楽しそうに語ると言うのです。
https://shuchi.php.co.jp/amp/article/10681
ビル•パーキンス DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
・価値ある経験に投資しなさい。
・やりたいことをやって、お金を残さずに死ね!
・ゼロで死ね!
・お金の価値は、加齢にしたがって低下する。
『アリとキリギリス』
『アリとキリギリス』というイソップ物語がありますよね。冬に備えてせっせと働くアリと、遊んでばかりいる怠け者のキリギリスのお話です。
この本のテーマは、一生懸命働き、節約してコツコツお金を貯め、将来に備えるだけのアリの生き方は、幸福かです。そのときにしかできない、充実感あふれる経験もあるかもしれない。
今しか味わえない喜びがあるかもしれない。ドキドキ、ワクワクした魅力的な新しい経験で、自分の世界を広げられるかもしれない。アリは、いつ楽しみを持つのでしょう。
経験の価値
いい経験にはお金がかかる。自分は、どんなことをしたら楽しいのか。どんな時に幸せを感じるのか。
一度きりの人生で、本当に何がしたいのか。真の黄金期は、定年より、ずっと早く来るのだといいます。45歳〜60歳が、健康と富を使える人生の黄金期。
今しかできない経験があります。先延ばしにできない経験もあります。同じお金をかけても、若いときは貴重な経験がたくさんできます。
年を取ったら、できないことがたくさん出てくきます。その経験は若いときと同じではありません。
お金をいくら貯めたら満足する?
お金を貯め続けて、アメリカの人の貯金額が一番大きくなるのは、70歳。70歳で十分なお金が貯まっても、どんな経験ができるでしょう。
思い出作りが一番大事
人生で思い出づくりが一番大事。人生は、経験の合計。貴重な経験は、きっと人生の最期まで、思い出として、心に残っていくでしょう。結局、最後に残っていくのは思い出です。
今しかできない経験を逃していませんか
「やりたいことはあるけど、今はお金がない」
「いつかお金が貯まったらやってみたい」
「ちゃんとした仕事に就かなきゃ無理。やりたいことをやるにはお金がかかる」
「仕事で休みが取れない。今は仕事の方が大事」
「子供にお金かかるから、今は自分のことにはお金かけられない」
「会いに行きたいと思ってる人いるんだけど、毎日仕事で疲れてて、余裕ない」
「行きたいと思ってる所がある。でも、そんなに簡単に休み取れない。今の会社じゃ無理」
「子どもたちともっと触れ合う時間が欲しい。でも、仕事から帰ると、もうみんな寝てる」
「行きたいコンサートあるけど、高すぎる。ちょっと遠くて、会場行くのもお金かかる」
黄金期を無駄にしていませんか
A)『やりたいけど、無理』
B)『どうして?』
A)『そんなお金ないし』
C)『時間あるけど、できん』
D)『どうして?』
C)『そんなことにお金使ったら、生活できんくなる』
E)『忙しくて時間なくても、お金さえあれば、余裕でいい生活できる』
F)『いつまで忙しい生活続けるの?』
G)『今、お金貯めてるから使えない』
H)『お金貯めてどうするの?』
G)『将来、やりたいことに使う』
H)『いつまで貯めるの?』
先延ばしできない経験に投資して、思い出作りしませんか
一度きりの人生で、本当に何がしたいのか立ち止まって考えてみましょう。
楽しい経験を増やして、思い出という財産づくりをしませんか。
まとめ
自己肯定感が高いことと成功を関連して考えられることが多いのですが、ネガティブな自分を受け入れることも自分軸で生きることです。
他人軸で生きることは、自分が他者からコントロールされるだけでなく、逆に、他者をコントロールしようとする行為にもつながります
人生の最大の財産は、思い出だということです。先々のことを心配して、今を我慢して過ごしているのは、もったいないですよね。
自分を強く持ち、与えられた環境の中で、どうしたら自分が幸せでいられるかを考えて行きましょう。